2023年入社式 社長 山田敬三 祝辞

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 本日4月3日、入社式が執り行われ、社長 山田敬三が祝辞を述べました。その内容を発表します。

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 新入社員の皆さん、JNCグループへの入社、おめでとうございます。
 今年もこうして新しい仲間を迎えることができたことを非常に嬉しく思うと同時に、皆さんにとって一生に一度となる門出の日に私たちも同席できたことを心から感謝しています。
 皆さんは今日から社会人として歩き出すわけですが、学生生活最後の3年間は新型コロナウイルス感染症によって翻弄されたことと思います。学校関連の活動は勿論のこと、日常生活においても辛く苦しい思いをした人もいるでしょう。しかし、皆さんはその困難を乗り越えて来ましたし、これまでの歴史が教えてくれているように、大きな混乱の後には必ず新しい時代がやって来ます。その新しい時代を創っていくのが皆さんです。胸を張って若者らしく元気に第一歩を踏み出してください。

 社会人としてスタートを切る皆さんに、祝辞として、いくつかお話をさせていただきます。
 初めに、先ほど大混乱の後には新しい時代が来ると言いましたが、歴史的には農業革命、産業革命、IT革命の3つの波が起こり、そして今はサイバースペース革命と言われる第4の波が到来しています。特にこの3年間のAI技術の進化は目覚ましく時空を超えた革新技術が次々と登場し、正しく使いこなすことが出来れば、日常生活が快適になるばかりではなく、産業面でも企業の競争力強化が図られ、真の働き方改革が実現するでしょうし、そうなれば自ずと社会構造も最適化されていくでしょう。
 その主役を担うのがまさに皆さんたち若い世代です。5年後には本格的にプログラミング授業を受けた後輩も入社してきますので、これからも日々の研究を怠らず、デジタル技術を駆使して社内外の業務変革を進めて行ってくれることを期待しています。

 次に、信用不安が広がっている経済社会ですが、私たちが慣れ親しんでいる考え方や暮らし方が、実は各国の常識とは異なることを忘れてはなりません。例えば国内では関心が高いカーボンニュートラルやSDGsなどの社会課題について、その解決を目指す取り組みは先進国では具体化され加速していますが、新興国においては優先順位が全く異なります。
 様々な主義主張が複雑に絡み合う時代ですが、その複雑さを嫌い、自分の殻の中に留まるのか、それとも逆にチャンスと捉えて困難をものともせず、やりがいあるものとして果敢に挑戦していくのか。当然、皆さんは後者を選び、その複雑さの中から希望の光を見つけ、魅力的な未来を創造していくことができると信じています。
 是非とも狭い価値観に固執せず、未知の世界に敢然と立ち向かい、様々な経験を積み重ねて欲しいと思います。また、簡単に他人の意見に同調せず、常に自分の頭で考えて行動していってくれることを期待しています。

 3つ目は皆さんが社内で活躍するために心に留めておいてほしいことです。
 そもそも会社で活躍するとはどういうことでしょうか。それは成果を生み出し、職場の成長に貢献することに他なりません。皆さんは社会人になるに当たり、「自分を成長させてくれる会社」を重要視したと思います。それは大切なポイントですが、それだけでは海外の同年代の社員と比較すると、受け身であり、物足りなさが残ります。
 会社は「自分を育ててもらう場所」という側面と「自分の価値を提供して、新しい価値を創り出す場所」という側面があり、表裏一体の関係です。 会社は利潤を追求したり、関係する各地域を良くしたり、未知なるものに挑戦して新たな世界を作り出す為に存在しており、その活動を通して社会に貢献すると同時に各個人は様々なスキルを身に着け、人脈を獲得できます。
 例えば、実体験やデジタル体験を通して、多くの失敗を伴う一連のプロセスを繰り返し、何とか成功に到達することで社員の成長が促され、成長できた社員が多ければ多いほど、職場の魅力も向上します。従って、魅力的な職場を作ることを念頭に置いて、失敗を経験しながらも挫けることなく仕事に励み、最終的に成功を掴むということを繰り返した人の方が結果的には自分のスキルも高まり、人間的な魅力も増して成長することができます。
 是非、皆さんも必要以上に失敗を恐れることなく、周囲の関係者と協力して仕事を進め、最後には確実に成功を手にしてください。

 以上、私たちを取巻く国内や海外の状況、そして、心がけておいて欲しいことをお話しました。JNCグループでは、このプロセスを「よろこびを化学する」の一言に込めています。自然界では異なるものが出会うことで変化するための力が生まれるように、私たちの人生も1つの出会いから劇的に発想が変わったり、物事が動き出したりすることがあります。今日から皆さんが出会う全ての人たちに感謝しながら生活を送り、人生をより良いものにしていってください。
 特に、ここに集まっている同期の仲間は必ず特別な存在になります。配属先が別々になったとしても、一生涯付き合うことになる仲間もできることでしょう。皆さんがこの仲間と共に活躍することでJNCグループに、さらなる発展をもたらしてくれることを期待しています。

 最後になりましたが、今日のこの気持ちをご両親やお世話になった方々に是非とも伝えていただき、皆さんの初心としてください。そして、その初心を忘れることなく地域の発展や社会課題の解決に貢献できる社会人に一日も早く成長してくれることをお願いし祝辞といたします。
 皆さん、JNCグループへの入社、誠におめでとうございます。

2023年4月3日
代表取締役社長 山田敬三